翻訳かあさん、崖っぷちを走る

(更新お休み中)3歳保育園児と8歳小学生を育てながら働くフリーランス翻訳者のはなし。

つれあいの作るごはんがおいしいという話

これを書いている11月22日はいい夫婦の日だそうです。記事公開は後日になってしまうかもしれませんが。きょうのテーマは夫婦の家事分担について、じゃなくて、夫の作る料理がおいしいというタダの自慢話です。

 

ウチは職場結婚で、同棲はせず結婚してから同居しましたが、結婚後に生活習慣の違いで深刻な仲違いになったことは、少なくとも私の認識としては、ありません。人間どうしなので、細かい意見の相違はちょくちょくありますけどね。夫は人口が少ない土地(マイルドな表現)の出身なので玄関に鍵をかけるのを忘れることが多く、結婚当初は困惑し憤りましたがそのうちきちんと施錠するようになりました(夫の実家は日中鍵をかけないので帰省するとマジで怖い。八つ墓村のあの人みたいなのが侵入してきたらどーするのだ)。

 

夫も私と同じく家で仕事をする個人事業主なので、家事も半分ずつを目指しています。

 

夫は「家事は女の仕事」という意識がないので、それだけで私にとってはかなりのラッキーでした。そこがまず、大変なんですよね、多くの家庭では。

 

  • 私に比べると、家事育児に主体性がない(言えばやる。言われる前に気づけよ
  • 家事をした後の片付けができない(例:ぞうきんを出してきて床は拭くけど、そのぞうきんを元に戻さない)
  • あまりしゃべらないので、何を考えているのかよくわからないことがある(今回のテーマとは無関係)

 

など、言いたいことはいろいろとあるにはあるのですが、そんなさまざまな不満を打ち消すほどの威力を持つ夫の良いところは

 

料理がうまい

 

ということです。

 

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鶏の唐揚げは絶品。トマトスープもね

 

料理の勉強をしたとかではないので特別凝ったものを作るわけじゃないし、世間一般の基準でおいしいかどうかは分かりませんが、私の口に合うんですね。

 

何も言わなくても、お昼にさっとパスタが出てきたりすると幸せを感じます。

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昨日昼寝して起きたら用意されていたランチ

私の父は完全な「ザ・昭和の父親」で一切家事をしなかったので、男性が自ら進んで台所に立っているだけで感動してしまうという、私の心理面のハードルの低さも手伝っていると思いますが。

 

夫婦2人だけのときは、家事は比較的「どうにでもなる」ものでしたが、子どもが生まれると分担がたいへん重要になります。分担しないとやっていけません。そして優先度がもっとも高いのは食事の用意なので(掃除や洗濯はしばらくやらなくても死なないけど、ごはんを食べないと死んじゃうもんね)、それを任せられるというのは非常に助かります。

 

子どもが生まれる前から、仕事が休みの日に私が夕飯をつくることはあまりなくて、夫が自然に台所に立っていたのですが、夫が会社員をやめてからはもうほぼ毎日料理を担当してくれています。

 

そもそも私は料理が大嫌いとは言わないまでも、特に好きではありません。3大家事のうち得意であり好きなのは、トップが洗濯、次に掃除、ときて料理は堂々の最下位なので、料理をやらなくていいというのはストレス軽減に大いに役立っています(ちなみに一番好きな日常の家事は洗濯物たたみ)。料理が好きじゃないのに、食事のたびに「次のごはん、どうしよう……」って考えるの、ものすごくストレスですよね。たとえ好きだったとしても毎日休みなく食事の用意をするのはそれなりに大きな負担でしょう。世間の家庭の料理担当者全員を心から尊敬します。

 

今は子ども2人が別々の保育園に通っているので(これについてはおいおい書きます)、夕方になるとそれぞれ1人ずつお迎えに行き、帰宅後夫は夕飯を作り、私はベビーをあやしながら洗濯を片付けたり夕飯の用意のサポートをしたりというのが習慣になっています。適材適所の見本として差し出したい(どこに?)くらいです。

 

上の子の出産後は2人ともまだ会社員で、夫は毎日早くて22時帰宅、私は育児休業という生活だったので、家事育児をほぼ私ひとりで担っていて、孤独と不安と疲労感でいっぱいでしたが、今は二人三脚で子供を育て、家庭というユニットを運営している、という実感が強いですね。

 

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つれあいは子どものごはんも作ります。これは上の子の離乳食後期。いや、完全離乳後かな?

同居している唯一の大人が家事、とくに料理ができる人じゃなかったら、完璧主義でマジメな私は(自分で言うな)とっくにキャパオーバーで倒れ、ひどければ産後うつになっていただろうな、と思わなくもありません。少なくとも、今のペースで仕事ができてはいなかったでしょう。

 

思えば夫のお父さんも、帰省して朝起きると、便器を磨いたり掃除機をかけたりしながらおはようの挨拶をしてくれますね。お義父さんは料理はしないのですが、それ以外のあらゆる家事をしているように見えます。夫の祖父も、90歳を過ぎてからも、できる範囲の家事をしていたようで、庭で洗濯物を干していた姿が印象に残っています(3年ほど前に他界しました)。やはり育った環境が大きいのでしょうか。

 

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実家から蟹が送られてくると蟹鍋や蟹汁を作ってくれます

 

ウチの娘たちが特定の男性と結婚すると言い出したときには、とりあえず相手の父親が家でどんな様子か見てから決めろ、と言おうと思います。我が娘、「料理は主に父親がやるもの」と思っている可能性があるので、まったく家事をやらない人と一緒になったら相当つらいと思うのです。子どもたちがオトナになるころには、そんな男が絶滅しているといいですけどね。

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最新作のスイートポテト。コーヒーに誠によく合う。おいしくいただきました