フリーランス翻訳者の妊娠・出産・仕事復帰について話す会を開催しました
2人目の子どもを産むとき、一番不安だったのは「産休明け(産後3か月)で仕事復帰って、そんなこと本当にできるのか」でした。
「1年育休を取って、仕事復帰」なら、会社員の人たちの例をいくらでも聞けるし、なんたって5年前に自分がやっているから分かります。でも気軽に話を聞けるようなリアルの友達で、フリーランスで子育てをしている人って少ないし、さらに「産休明けで復帰した人」ってかなりレアですよね。私は疑問・不安を解消するためにTwitterで何度か質問したのですが、そのたびに数人のフリーランス翻訳者さんたちが答えてくださってたいへんありがたかったです。
自分が情報集めに苦労したので、このブログを始めて、いつかどこかで誰かの役に立てば良いな、と思っていたのですが、ブログを読んでくださった方から質問をいただいたことをきっかけに、フリーランス翻訳者が妊娠・出産・仕事復帰について話し合うオンライン飲み会的なものを開催しました。
参加者は5人で、私を含めた2人が現役子育て中、3人が「これから子どもがほしいかも or 出産予定がある」という方たちでした。
- つわりが楽になる仕事の姿勢(イスはきつい!)
- 取引先に出産予定を連絡するタイミング
- 出産前、いつまで仕事するか
- いつから復帰するか
- 出産後の体調はどうか
- 保育園にいつから預けるか
- フリーランスが入園を申し込むときに注意すること
- 実際、産後はどれくらい仕事ができるのか
などなど、盛りだくさんの内容で1.5時間ほど楽しくお話しました。
ほぼ初対面の方々だったのですが、共通項があると話が弾みますね。
出産前日まで仕事をして、出産翌日から仕事を再開したという強者の話をSNSで見かけることがありますが、実際それをやった方の体験談が聞けて貴重でした・・・・・・(万人がマネできるものではないと思いますが)。
しかし、こう言っては身も蓋もないですけど、あらゆる質問に対する答えが
- そのときの自分の年齢や、もともとの体力による
- パートナー、親など、自分以外の大人をどれほどあてにできるかによる
- 子どもの個性による(長く眠る子か、夜泣きをする子か、一度寝たら起きない子か、割りと1人で遊べる子か、母子分離がどれほど平気か、などなど)
という前置きつきになってしまうんですよね。本人の努力や、綿密な計画でどうにかしようとするのには限界がある、ということです。むしろどうにもならないと言った方が近いかもしれない。
あくまで自分の数少ない経験からしか語れないので、有益な情報を出せたとは言いがたいのですが、悩みや不安を口に出すことで、参加した方の心が少しでも軽くなっていたらうれしいです。
次の機会があったら参加したい、とDMをくださった方も何人かいました。今はイベントなどで知り合って同じ境遇の友達を作ることが難しいので、こうしたオンラインの集まりは需要がありそうですね。仕事の谷間にでも、また開催できればいいのですが。